青に染まるひととき ― 小舟で巡るカプリ島の絶景
青の洞窟を目指して
ナポリから船に揺られてカプリ島へ。港に降り立つと、透き通る海と白い建物が織りなす景色に思わず心が弾みました。今回の旅の目的は、長年憧れていた「青の洞窟」。天候や波の高さで入れないこともあると聞いていたので、期待と少しの不安が入り混じります。

小舟に揺られて
入り口は驚くほど小さく、頭を低くして小舟に身をゆだねます。中に入った瞬間、目の前に広がったのは言葉を失うほどの青い世界。水面が太陽の光を反射して、洞窟全体が青に染まっていました。小舟の揺れやオールの音が静かに響くだけで、まるで別世界にいるようでした。

心に残る青の輝き
限られた時間ではありましたが、あの神秘的な光景は忘れられません。洞窟の天井まで映し出される青い光、足元で揺れる幻想的な水面…。「人生で一度は訪れたい場所」と言われる理由を、身をもって実感しました。カプリ島の旅のハイライトとして、心に深く刻まれた体験です。

街歩きとレモンの香り
島の中心、カプリの街へ。石畳の道を歩きながらブティックやカフェを覗くと、時間を忘れてしまいます。カプリ名物のレモンを使ったお菓子やリモンチェッロも楽しみのひとつ。爽やかな香りと味わいは、旅の疲れを癒してくれました。
絶景のアナカプリへ
さらに足を延ばしてアナカプリの丘へ。リフトに乗って上へ登ると、地中海のパノラマが広がります。青い海と空、そして断崖絶壁の景観は、息をのむ美しさでした。

旅の終わりに
カプリ島はただの観光地ではなく、心に残る「体験」を与えてくれる場所でした。海の青、街の明るさ、人々の笑顔――また訪れたいと強く思わせる旅となりました。