バスク地方 食と祭りを巡る女子2人旅

サン・セバスティアンの夜はピンチョス巡りから

40代の私たち2人が最初に向かったのは、美食の都と名高いスペイン・バスクのサン・セバスティアン。旧市街の石畳を歩くと、通りごとにバルが軒を連ね、ショーケースに色鮮やかなピンチョスが並びます。

グラス片手に次々と店をハシゴし、タコのガリシア風、イベリコ豚のグリル、アンチョビの一口トースト…気がつけば会話も弾み、時間を忘れてしまうほど。お店のスタッフが気さくにオススメを教えてくれ、旅先ならではの温かさを感じました。

フランス側へ、バイヨンヌとバスクハム

翌日は国境を越え、フランス・バスク地方の中心都市バイヨンヌへ。ここは生ハムの名産地。老舗シャルキュトリーに足を運び、香り高いバイヨンヌハムを薄くスライスしてもらいました。赤ワインと一緒に口に運ぶと、口いっぱいに広がる熟成の旨み。市場ではチーズやチョコレートも並び、私たちの食べ歩き欲は尽きることがありません。

お祭り「バイヨンヌ祭」で熱気を体感

ちょうどこの時期は、フランス最大級の祭り「バイヨンヌ祭(Fêtes de Bayonne)」の真っ最中。町中が白と赤の衣装に身を包んだ人々であふれ、音楽とダンス、伝統行事が繰り広げられます。

私たちも赤いスカーフを首に巻き、人々の輪に加わりました。広場で繰り広げられるバスク音楽の演奏に心が躍り、ワイン片手に「旅に来てよかった」と自然に笑顔がこぼれます。夜が更けても熱気は冷めず、街全体が一体感に包まれていました。

旅の終わりに

スペインとフランスをまたぐバスク地方は、美食と文化、そして人々の温かさにあふれる土地でした。2人で分かち合う味わいと体験の数々は、どれも忘れがたい記憶となり、次の旅への期待をさらに膨らませてくれます。

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