洞窟の街マテーラへ ― ナポリからのドライブ旅

車窓に広がる南イタリアの風景
ナポリを出発して車を走らせると、次第に都会の喧騒が遠ざかり、オリーブ畑やなだらかな丘が続く南イタリアらしい風景に変わっていきました。青い空と乾いた大地が広がる景色を眺めながら、これから訪れるマテーラへの期待がどんどん膨らみます。
マテーラの街に到着
やがて視界に現れたのは、石灰岩を削って造られた独特の街並み。マテーラは「洞窟住居(サッシ)」で知られる世界遺産の街。建物がまるで岩の一部のように重なり合って広がり、初めて見るその光景に思わず息をのみました。

瀟洒なレストランでのひととき
まず立ち寄ったのは、瀟洒なレストラン。店内は落ち着いた雰囲気で、ランチにいただいた手打ちパスタは格別でした。地元産のワインとともに味わうと、旅の疲れもすっかり和らぎ、「やはりイタリアは食の国だ」としみじみ感じました。
石畳の街を歩いて
食後は街を散策。石畳の路地を歩くと、歴史の重みを感じる家々や教会が立ち並び、時折見下ろす谷間にはサッシの町並みが広がっていました。観光客の声に混じって、住民の日常の生活音が響くのも印象的で、「生きている世界遺産」という言葉がぴったりでした。

まとめ
ナポリから車で訪れたマテーラは、ただの観光地ではなく、歴史と人々の暮らしが今も息づく場所でした。パスタの味、石畳を歩く足音、そして街全体が語りかけてくるような不思議な静けさ。そのひとつひとつが心に残る、忘れられない旅の一日となりました。